わりざんで、
大きく立ててしまった商を
少なく修正できる「もどし算」。
そろばん計算の醍醐味とも言えます。
ただ、
教えないことのメリットは大きいです。
その前提としては、
立てた商でつぎがひけるかどうかを
予測する暗算能力を習得することで
そのメリットを享受できます。
さて、
もどし算を教えてた
アルバイト講師時代のわたしは、
「わりざんの苦手な生徒が多いなぁ」
が、率直な感想でした。
時間のかかりすぎるイメージ。
珠算6級で還元
珠算5級で大還元が含まれるため、
珠算6級以上になると、
それまでと比較して、
途端に成長曲線が鈍くなるのは致し方ない。
珠算6級の壁の高いこと高いこと。(^^ゞ
頑張って時間をかけて、
やっとの思いで覚えた「もどし算」。
喜びもつかの間、
つぎは「暗算検定2級」で困難が訪れます。
検定練習では、
そろばんよりあんざんのほうが
2級分ほど高い傾向にあります。
すると、珠算4級の頃には
暗算2級の練習をする傾向になりますが、
2級以上になると、わる数が2桁になり、
「もどし算」の必要な計算がでてきます。
ほかの種目は合格に達してるのに,
わりあんざんだけ
実力不足なために合格できない。
そりゃそうですよね。
そろばんでやっても
習得するのに時間のかかる「もどし算」を
あんざんでするのですから、、、
もどし算は手数が多いので
あんざんの難易度は跳ね上がります。
わたしは、この段階で
覚えたばかりの「もどし算」を、
少しずつですができる限り使わないように
指導していました。
んで、まだありますよ。(''◇'')ゞ
その困難をなんとかクリアできても、
さらには、
それなりの計算スピードが求められる
珠算1級合格の壁が訪れます。(_´Д`)ノ~~
それは、
もどし算をやってるようじゃ、
よほど練習しないと
制限時間に間に合わないからです。
すると、もどし算をやらないで
計算をするように指導しますよね。
習得にもそれなりの時間がかかったのに、
こんどは習得したものを
使わないで計算する練習時間が必要になります。
これって、
正直なところ、時間の無駄ですよね。
お子様の時間は有限。貴重な時間です。
珠算2・3級で満足であれば
まだしも、珠算1級を目指すのであれば
もどし算をやらないで、
暗算力を習得するほうが期待にお応えできます。
ちなみに、
「もどし算」を教えないので、
左手立商の導入がスムーズに進みます。
よって、
1級以上を目指すのであれば
「もどし算」習得は必要ありません。