ちょっと考えてみてください。
卵の中に「雛」がいるとして、
たとえばその「雛」が、
まだ外に出たくないのに、
外から勝手に、
「バンバンっ!」って卵を割ると、
その「雛」はどうなりますか?
そう、死んじゃうんですよね。
では、その「雛」が、
一生懸命、外に出ようと思って、
「コツコツコツ」とやってるときに、
外から何のサポートもしないと、
その「雛」はどうなるか知ってます?
そう、おなじく死んじゃうんですよ。
「雛」が安心して殻から出るには、
「雛」の
「もう出てもいいの?」に気づいて、
「親」は
「助けるから出てきてよ」で返す感じ。
それらの2つの要素が、
タイミングよく合わさってはじめて、
「雛」はその殻から出られます。
これを「啐啄」って言うんですが、
※ 啐啄=そったく
人間に置き換えても、
きっとそういう時って
誰しもあるじゃないですか。
相手が自信喪失して、
自分という殻から、
出られなくなっちゃうとき。
(´;ω;`)ウゥゥ
そんなときに
周りの私たちができることはきっと、
内側から「コツコツ」って
出ようとしてるタイミングを
「待ってあげる」ことなんだと
思うんですよね。
やがて、殻から出ようとしてたら、
ちゃんと見逃さずに手助けをする。
きっとそれが
自分の殻から出られない人に対して、
私たちができる
唯一のことなんだと思うんです。
これは会社の社員さんであっても、
自分のお子さんであっても、
お客さまであってもご夫婦であっても
時には介護してるときの自分のお父さん
お母さんもあるかも知れないですね。
きっと「啐啄の機」っていうのは
誰にでもあるもんだと思います。